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2010年3月26日

村上春樹の至言「結婚して得をすることなど何ひとつない」

1Q84_3

4月16日に最新刊「1Q84 BOOK 3」が発売される村上春樹は1974年、早稲田大学在学中に結婚した妻と国分寺でジャズ喫茶「ピーター・キャット」を営んでいた。夫婦でアルバイトをして貯めたお金250万円に銀行融資250万円を足して500万円の元手でオープンした。このとき村上春樹は24歳。お店は、1977年に千駄ヶ谷に移転した後、1981年小説に専念するために友人に譲るまで続いた。

「Lynceus」に掲載されている1975年に「JAZZLAND」に掲載された「ジャズ喫茶のマスターになるための18のQ&A」(「JAZZLAND」昭和50.8.1号)が話題になっている。25歳になった村上春樹の受け答えが、「いかにも」というのがその理由だ。特に「この世の中で結婚して得をすることなど何ひとつない」にはグッとくるものがある。大学在学中22歳で結婚したからこそ出てきた「至言」と思わざるを得ない。

僕はそれは、人生における一種の価値基準のようなものではないかと思うのです。
茫漠とした時の流れの中で、僕たちの人生がどんな風に輝き、どんな風に燃えつきていくのか?
ジャズの中に沈みこんでいる時、僕たちはそんな何かをみつけだせるような気がするのです。

「ジャズとは何か?」という問いに答えた上の文章は、とても25歳の青年が答えたとは思えない、将来のベストセラー作家の原点を垣間見た気がする。

■関連リンク
Lynceus: ジャズ喫茶のマスター
1Q84 BOOK 3 (単行本)
結婚したカップル、なんと3組に1組が離婚の危険...「離婚する確率」30%、厚労省が初めて算出 : ニュー投
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2010年3月 2日

村上春樹「1Q84 BOOK 3」4月16日発売!

1Q84_3

2009年のベストセラー「1Q84」の第3弾「1Q84 BOOK 3」の発売日が、2010年4月16日に決定した。1Q84は、東西冷戦の均衡が崩れ始めた1984年を舞台に、イデオロギーなき時代における集団洗脳の危険性をモチーフとして物語が組み立てられている。10歳の時に出会って、離ればなれになったスポーツインストラクターの「青豆」と小説家の卵である「天吾」は、1984年に偶然にも同じ教団の活動に巻き込まれていく。別々の世界に暮らしていた2人を再び結びつける「力」が働いたのだ。

この小説を読み進めていくと、村上春樹は「狭いワールドの中での思想操作」こそが最も恐れるべきことだということを訴えているように思われて仕方がない。村上春樹自身が地下鉄サリン事件を追ったドキュメンタリー「アンダーグラウンド」以降、「どのタイミングで世界のスイッチが切り替わったのか」ということが、この作家のテーマになっていったように思われる。みんなが同じものを見て、同じことを考える時代は、案外生きるのが楽だったのかもしれない。

■関連リンク
1Q84 BOOK 3 (単行本)
アンダ-グラウンド (単行本)

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2010年1月18日

村上春樹『1Q84』を巡る討論番組

「日本文化チャンネル桜」が、200万部を突破した村上春樹のベストセラー小説『1Q84』を題材に「日本文化最前線・1Q84と日本」という討論番組を2010年1月16日にYouTube上に公開した。1Q84は、「BOOK 1」と「BOOK 2」が刊行済みで、2010年4月に「BOOK 3」が刊行予定になっている。

スポーツインストラクター「青豆」(あおまめ)と小説家の卵「天吾」の2人の世界が交錯するように物語が展開していく。団塊世代の小説家が背負ってきた宿業と、オウム真理教をモデルにしたカルト集団が、時を超えて真実の物語を紡ぎ出す。

いま文芸書が売れない。以前は雑誌の利益で文芸書が生き長らえることができたが、雑誌が利益を出せなくなり、出版社の経営を圧迫するようになれば、当然文芸書は世に出せなくなる。そんな危機意識から、長い討論は始まる。

YouTube - SakuraSoTV さんのチャンネル
1Q84 BOOK 1 (ハードカバー)
1Q84 BOOK 2 (ハードカバー)
1Q84 BOOK 3 (単行本)
村上春樹『1Q84』をどう読むか (単行本)
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) (文庫)
村上春樹の『1Q84』を読み解く (単行本(ソフトカバー))
「1Q84」村上春樹の世界 (洋泉社MOOK) (ムック)
村上春樹・戦記/『1Q84』のジェネシス (単行本(ソフトカバー))
村上春樹「1Q84」の世界を深読みする本 (単行本)

2009年12月30日

すごもりに最適! 絶対買って読むべき本ベスト10

books2009

本の読み方は、人それぞれ違うし、印象も違うかもしれない。でも、これらの作品は著者の魂がこもった筆の力を感じられることは間違いない。ネットのせいで本を読まないとかいわれてるけど、本を読まないとダメだと思う。断片的な知識を集積して頭の中で、うまく体系立てられる頭のいい人には必要ないのかもしれないが、文字を追って、しばし頭を休めて、また文字を追うという作業は、脳を活性化してくれる。とくに寝る前の読書をオススメしたい。文字を追って自分の頭の中にイメージが浮かんできたら横になってそのことについて考える。それだけで生きる活力がわいてくるぞ。

ネットビジネスの終わり
人気ブロガー「切込隊長」が株式投資の観点から、ゲーム・IT・マスコミ業界をメッタ斬りにする快著。とくに、マスコミ業界に対する斬り込み方が著者らしさが出ていてよかった。大手マスコミのビジネスモデルは崩壊しかかっているのではなく、とっくに崩壊している。下請けがどれだけ耐えらるかが生き残りの勝負だ。売り上げからコストを引いて利益を出すのがビジネスというものだが、売り上げが逓減する中でコスト(=人件費)は全く減らない。こんなふざけた業界がいつまでも成立しているほうがおかしいのだ。

1Q84 BOOK 1
1Q84 BOOK 2
村上春樹のすべてが凝縮された小説といってよい。彼が追いかけてきたテーマをすべて詰め込んだ欲張りな小説だ。最も読み応えがあるのが、主人公である売れない作家が生原稿を再構成して世に送り出すまでの過程だ。彼がどのように物語を紡ぎだしてきたかがよくわかる。技法もさることながら、優れた編集センスを持っていることがわかる。数々の翻訳小説を世に送り出してきた村上春樹らしさが出ている。

竜馬がゆく
坂の上の雲
人々が生きる指針を失ったとき、司馬遼太郎を読むと元気がわく。なぜだろう? 彼の描く生き生きとした若者たち。いま生きている僕らが失ってしまった何かがあるからだろう。「竜馬がゆく」江戸末期の革命期、「坂の上の雲」は革命後の成長期に生きた若者たちを描いた歴史小説だ。行く先の見えなくなった日本にあって、再び司馬の小説を読み直す契機が訪れている。「原点に戻ろう」。天国の司馬さんがそうつぶやいている気がする。

人を動かす
この1冊を読めば、ほかのビジネス書は読む必要はない。すべてのビジネス書の原点がここに詰まっていて、今世に出ている新刊のビジネス書はその焼き直しに過ぎない。暗記するくらい何度も繰り返し読もう。成功の法則は1つしかないのだから。

アイデアのつくり方
優れたアイデアのつくり方はどれ同じ。突飛なことを思いついてるように見える人がいたとしてもベースは必ず過去の作品にある。創造とは模倣の中からしか生まれてこない。先人たちが積み上げてきた過去の遺産を、自分の引き出しに大切にしまい込んでおけるかが勝負だ。

ツイッター 140文字が世界を変える
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流
2009年はTwitterが大ブレイクした年だった。ブログ→SNSブームを経て、Twitterに人が集まっている。Twitterが日本に上陸したとき、まだ日本はSNS全盛で、一部の理科系人間には熱狂的にしか受け入れられなかった。概念が突飛で、すぐに理解できて使いこなせる人は少なかったため、あまり広まらなかった。140字のつぶやきの積み重ねがネットとの付き合い方を大きく変えようとしている。変化はこれからだ。2010年も注目していこう。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
本書は、いわゆるビジネス書の類。対象がリンゴというのが新鮮で面白く読めた。結論としては、リンゴでも雑誌でも、なんでも同じということ。成功の法則は、そんなたくさんあるもんじゃなくて、どれも同じだとうこと。夢中になれることがあって、それを継続するだけだ。

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
異色ドキュメンタリーとして面白く読める1冊。著者のような体験をできる人は滅多にいないだろうからだ。著者は数多くのビジネス書や翻訳書を上梓しているが、やはりこの本が一番面白い。文章と構成がよく練られており、まるで小説を読んでいるようだ。

ウェブはバカと暇人のもの
よくぞここまでホントのことを書いてくれた。「IT、IT」ともてはやされて金の卵みたいに思われてきたインターネットの化けの皮がはがれた。インターネット時代が来たからって人は幸せになるわけじゃない。ただ単に道具が変わっただけだ。連綿と続いてきた人間の営みは絶対に変わらない。

ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語
赤字続きのドワンゴが動画共有サービスに賭ける意気込みを感じることができる。日本では競争相手がいないから、ビジネスのイメージはどんどんふくらみ、実験的なことが次々にできる。上場はしているが、いまIT企業で「真のベンチャー」と呼べる数少ない企業の1つといえる。

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