世界で初めて海底のメタンハイドレートからガス採取に成功!国産燃料がついに実用化?!

シェールガスと共に次世代エネルギーと言われるメタンハイドレート。
経済産業省は、愛知県沖でそのメタンハイドレートの試験採取に成功したと発表した。
これまで、海底に眠るメタンハイドレートを小規模な固体で採取することは可能だったが、ガスとして採取するのは世界初となる。

経産省の委託を受けた実施主体の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、地球深部探査船で、水深約1,000mの海底までおろした掘削機を使い、海底を約300m掘り進め固形状のメタンハイドレートを減圧して水と天然ガスに分解し、ガスを取り出して海上まで引き揚げた。
天然ガスを採取するには高い技術が求められるが、この減圧法も含め日本は技術面で世界をリードしている。

メタンハイドレートは、1,000mの海底から約270~300mの深さに低温高圧の状態で閉じ込められた地層。
天然ガスと水が結びついてシャーベット状になった天然資源で、火を付けると燃えることから『燃える氷』とも呼ばれていて、CO2の排出が少なく地球にも優しい。
日本近海の広い範囲で埋蔵が確認されており、国内の天然ガス消費量の約100年分のメタンハイドレートが眠っているらしい。
今回、試験開発されている海域だけでも、日本の天然ガス消費量の14年分の埋蔵量が見込まれている。

開発にはこれまで588億円が投じられており、政府は5年後の商業化を目指している。
日本は、原発の稼働停止 が長期化したことで、液化天然ガス(LNG)などの輸入量が増大。
電気料金が値上がりしたこともあり、経済産業省では希少な国内資源として、メタンハイドレートの実用化を早急に進めたい考えだ。

将来の国産燃料としての実用化に大きな期待がかかるが、生産コスト面など課題も多い。
ガスの採取にかかるコストは、天然ガスの輸入価格に比べて3~4倍にもなるのが現状。
また、通常の天然ガスは、埋蔵している地層にパイプを通せばガスが出てくるのに対し、メタンハイドレートは、シャーベット状の固体からガスだけを取り出す必要がある。
そして、一般的なガス田に比べると、ガスを採取する効率は10分の1程度とされ、効率の悪さも課題。

シェールガスは低価格で埋蔵量も豊富だが、メタンハイドレートの実用化にはコスト低減が欠かせず、今後の技術開発が、新たな国産資源の将来を担っている。
エネルギーのほとんどを輸入に頼っている日本。
自前で生み出せるエネルギーは水力発電が中心で、エネルギー自給率はたったの4%と極めて低い。
商業化が実現すれば、日本にとって、非常に大きな一歩となりそうだ。

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methane_hydrate Photo By Agent Pinkerton

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