いよいよ動き出す?国立公園での地熱発電事業が本格化!?

これまで、地熱発電には様々なハードルがあり、なかなか前進できなかった。
しかし、今春にも北海道上川町の大雪山国立公園内で、地熱発電所の建設に向けた地表調査が始まる見込みとなった。
他に、秋田県の栗駒国定公園でも地表調査が進んでおり、地熱発電の開発がようやく各地で本格化してきたようだ。

これは、東日本大震災後の規制緩和により、国立・国定公園で開発しやすくなったことが要因のようだ。
今回、規制緩和が決まってから国立公園内で地熱発電事業の実施に向けた調査計画が具体化するのは、全国で初めてとなる。
上川町白水沢地区で地熱発電を検討する総合商社の丸紅が、熱源の確認や、同地区から3キロ離れた層雲峡温泉の泉源への影響などを調査するそうだ。
現場は国立公園の中の「特別地域」にあたり、新設が実現すれば、1978年に運転を開始した十和田八幡平国立公園内の地熱発電所以来らしい。

エネルギーシステムや環境システムなどの設計・建築を行うJFEエンジニアリングでは、規制緩和により国内各地で地熱発電計画が活性化するとみており、地熱発電事業に本格参入し、年間受注高30~50億円規模を見込んでいる。

また、JFEエンジニアリングは、九電工と共同で、鹿児島県指宿市で高性能『バイナリー発電』施設の建設を受注。2014年9月の稼働開始を予定している。
発電所は1,500kW級で、一般家庭約2,500世帯分の電力消費量にあたる年間900万kW時の発電量を見込んでおり、全量を九州電力に売電する。

『バイナリー発電』は、 蒸気と熱水という2つ(バイナリー)のサイクルを持ち、蒸気で直接タービンを回して発電する従来の地熱発電と比べ、蒸気と熱水も併用して使うため、効率よく発電できる。
また、年間約3,000トンの二酸化炭素(CO2)削減が見込まれ、環境にも優しい。
『バイナリー発電』は、ゆっくりとだが普及が進んでいる『温泉発電』にも利用されており、今後需要は拡大するとみられている。

地熱発電は、天候に左右されず、安価で安定的に発電できるため、再生可能エネルギーの中核として普及が期待されている。
火山国の日本は地熱の埋蔵量で世界3位を誇る一方、国立公園などの制約がありこれまで進んでこなかった。
規制緩和により今後発展が期待できそうだ。

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Photo By JFEエンジニアリング株式会社

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