「知ってどうするかは本人次第」国立大学教授が、原発事故の「放射能汚染地図」を発表!

群馬大学の早川由紀夫教授は、各自治体が公表する放射能の測定結果などを丹念に収集し作成した「福島第一原発事故の放射能汚染地図」を発表した。
地図では、芝生や草地の地上1メートルの高さの放射性セシウム134(半減期2年)と137(半減期30年)の放射線量を示している。
放射線量が最も高い毎時16マイクロシーベルト以上の地域は「濃い赤」、8以上~16未満の地域は「赤」と、毎時0.125マイクロシーベルトまで線量別に8段階に色分けした。

発表された地図は2011年9月時点の放射線量だ。
東京電力福島第一原発周辺から福島県飯舘村の辺りの線量が高く、毎時4マイクロシーベルト以上。
放射性物質は、そこから海岸沿いに相馬市やいわき市へ、内陸では、東北新幹線に沿うように栃木県や群馬県に向け広がっていることが分かる。
北側では、宮城県を通り過ぎ岩手県一関市周辺も線量が比較的高い。
首都圏では千葉県柏市とその周辺の線量の高さが目立っている。

早川由紀夫教授によると、ほとんどの放射性物質は原発事故から10日ほどで風に乗って拡散、雨とともに地上に降り注いだ。
教授は「地図を見れば、原発を中心に円形状に放射性物質が広がっていると考えるのは、あまりにも原始的」と指摘。
その上で、「自治体などにこの地図を利用してもらい、放射能対策を立ててほしい」と呼びかけている。

また、地上に降り注いだ放射性物質は、土やほこりに付着し風によって移動するという。
街中では、側溝や雨どいなどにたまりやすく、場所により高い放射線量が測定されるケースが少なくない。草木にも付着しやすく、落ち葉などにも注意が必要だ。

今回の原発事故では、放射性セシウム134(半減期2年)と137(半減期30年)がほぼ同量放出されたという。
放射能が半分になる「半減期」は、それぞれ2年と30年だが、早川教授ら専門家の試算では、セシウム全体で見た場合の半減期は3年だという。
その後は5年で37%、10年で23%、43年で10%という具合に減っていくそうだ。
放射能汚染は半世紀以上にもわたる問題とも考えられるが、3年たてば放射線量はだいぶ下がるという見方もできる。

早川教授は「とにかく地域のあらゆるところの放射線量を量り、まずは状況を把握することが大事です。」とのこと、「そしていますぐ除染することが重要。そうすれば、今後も住み続けられるところもあるだろう」と話し、もちろんその後の選択は本人次第としている。

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福島第一原発事故の放射能汚染地図/早川由紀夫

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