恐怖で記憶力が上がる ― ワシントン大学

I Just Have To Make One More Call, He Said

おかしいように思えるが、ワシントン大学の研究によるとネガティブなものを見ると記憶は維持されるという

普通恐ろしい物を見るとショックで記憶を忘れてしまうように思えるが、実際にはそれどころか、学習した記憶などは負の感情で強化されるという。そう語るのは Bridgid Finn博士である。博士によれば記憶というものは不安定であり流動的で、情報は得られた後、何らかの方法で処理されているという。

感情を司る扁桃と記憶を司る海馬の領域間には複雑な関係があり、学習と同時にネガティブな感情を持つと、後で思い出しやすくなる。

研究では、40人の生徒に単語を覚えさせ、関係ない掛け算のテストを行って短期記憶を思い出しにくくし、それぞれのグループに悲惨な画像/特に意味のない画像/真っ白な画面を見せた後に再テストを行った。その結果、悲惨な画像を見たグループの結果が、3グループの中で最も良くなった。

また、Finn氏が行った別の実験ではポジティブなイメージが記憶向上に繋がらない可能性が示されている。例えば、性的な興奮を与えるイメージを見せても、その後のテストでの高得点は見られなかったという。

試験勉強の時には悲惨な画像を集めておくのも手かもしれない。

(櫻井博光)

Creative Commons License photo credit: an untrained eye

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