コーヒーは万能の健康食品?数々の裏付け研究が明らかに

#14/365 - I've made changes in my morning routine
Creative Commons License photo credit: Clara Zamith

子供の頃にコーヒーを飲ませてもらえなかった経験のある人は、少なくないだろう。そのせいか、大人になってからも、コーヒーをガブ飲みすることに抵抗感を感じる人もいるかもしれない。しかし、最新の研究によれば、コーヒーは飲めば飲むほど「効く」らしい。

まずは、米・ハーバード公衆衛生大学院のKathryn Wilson氏らによって、5月17日付の『Journal of the National Cancer Institute』オンライン速報版に掲載された論文によれば、1日に1-3杯のコーヒーを飲む男性は、前立腺がんになるリスクが30%減るという。じゃあ、6杯飲んだら60%低下するのかって?驚くべきことにそうらしいのだ。ただ毎日6杯というのは、少々きついかもしれない。この研究の調査対象となった48,000人の男性の中でもわずか5%の人しか、その量をこなせていないのだ。また、たとえこなせたとしても、毎日6杯のコーヒーすべてに砂糖を入れるのは、やめた方がいいかもしれない。前立腺がんは防げても、肥満になってしまう恐れがあるからだ。では、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーでは、効果に差があるのだろうか?残念ながら、論文はこの問いには答えてはいない。というのも被験者のほとんどがインスタントコーヒーは飲んでいなかったからだ。

そろそろ女性からは文句が出そうだ。コーヒーの恩恵にあずかれるのは男性だけなのかと。そんなことはないのだが、切れ味は男性ほどすっきりしない。スウェーデン・カロリンスカ研究所のJingmei Li氏らが、5月14日付けで『Breast Cancer Research』に発表した論文(購読無料)によれば、1日に5杯以上のコーヒーを飲む女性は、たった1杯しか飲まない女性と比べて、乳がんに罹るリスクが55%低下するらしい。ただ、この乳がんというのが、エストロゲン(女性ホルモン)非依存性の乳がんといって、依存性の乳がんと比べて一般的ではないのが残念なところだ。

では、コーヒーはどのようなメカニズムで効いているのだろう?少なくともカフェインは関係ないようだ。だから、デカフェでも十分に効く。先のWilson氏によれば、コーヒーのもつ抗酸化作用が、効き目の主役らしい。さらに、コーヒーは、インスリンの作用を改善し、それによっても抗がん作用をもたらすのだという。コーヒーには、最近明らかになった上記の効能以外にも、パーキンソン病、脳卒中、胆石、大腸がん、肝臓病などの予防にも効き目があるらしい。まさに万能の健康食品ではないか。早速今日から1日コーヒー6杯だ!

(神無 久)

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