広がる藻類の将来性、放射能を除去できる可能性も – ノースウェスタン大学

ZYGNEMA DE UN TRASVASE

ここ最近藻の可能性に注目があつまっています。石油を生成する藻が発見されたり、薬としての機能が期待されていますが、今度は藻による放射性物質の除去が考えられています。アメリカのノースウェスタン大学の研究員たちはミカヅキモ(Closterium moniliferum)がストロンチウムを結晶化して隔離する事を発見しました。

ストロンチウムの同位体ストロンチウム90は非常に高いエネルギーの放射線を出すだけでなく、カルシウムに構造が似てる事から、少量でも特に危険な物質として知られています。さらに残念なことに、原子炉廃棄物の中で、ストロンチウムはカルシウムの10億分の1しかないため、区分するのが非常に難しいとのこと。

そこでClosterium moniliferumの出番となるわけです。この藻はバリウムを必要としますが、ストロンチウム90はバリウムとも構造が似ているので、その藻はストロ ンチウム90を吸い上げ結晶化するというわけです。そこで研究者達はバリウムと一緒に藻を汚染された地域にまくことでこのプロセスを加速させれば、ストロ ンチウムの除去ができるのではと考えたそうです。

藻が放射線に耐えられるかどうかなどの問題もありますが、この方法が成功すれば、1時間足らずでストロンチウムを除去することができ、コストと時間の大幅な節約になると期待されてます。

(櫻井博光)
Creative Commons License photo credit: PROYECTO AGUA** /** WATER PROJECT
■関連リンク
Algae Could Be Key to Cleaning Up Nuclear Accident Sites
Algae holds promise for nuclear clean-up
ナノダイヤが有効ながん治療になるかもしれない-ノースウェスタン大学 | スゴモリ
クリエイティブな藻を使ったバイオランプで街角にエコな光を | スゴモリ
油の生産効率が10倍の藻が発見される-筑波大学 | スゴモリ

Bookmark and Share

関連プロダクトクラウド