グリーンケミストリーとは何か?

Science daily #8: Biochemical RGB

グリーンケミストリーを知っているだろうか、この概念は1995年にアメリカのクリントン大統領が環境汚染を予防するために発表したThe Presidential Green Chemistry Challenge計画以来注目されるようになり、サステイナブルケミストリー、グリーン・サステイナブルケミストリーとも呼ばれている。グリーンケミストリーではそれ以前の化学工業で主流であった安く大量に製品を作ることに第一の目標とし、その際に生じた廃棄物を別個に無害化処理を行っていた方法を改め、原料や中間反応物の安全性や、触媒や反応剤が無駄なく使われているかなどを評価の対象とし、できるかぎり有害な廃棄物を出さないという方法を目指している。

この概念はGreen Chemistry: Theory and Practiceという本にまとめられ、5 ヶ国語に翻訳されるなどして世界的に普及している。この本の中では、グリーンケミストリーの考え方が12 ヶ条にまとめられている。

グリーンケミストリーの12箇条(日本語訳)
1.廃棄物は出してから処理ではなく、出さない。
2.原料をなるべく無駄にしない形の合成をする。
3.人体と環境に害の少ない反応物、生成物にする。
4.機能が同じなら、毒性のなるべく小さい物質をつくる。
5.補助物質(溶媒、分離剤)はなるべく減らし、使うにしても無害なものを。
6.環境と経費への負担を考え、省エネを心がける。
7.原料は、枯渇性資源ではなく、再生可能な資源から得る。
8.途中の修飾反応はできるだけ避ける。
9.できるかぎり触媒反応を目指す。
10.使用後に環境中で分解するような製品を目指す。
11.プロセス計測を導入する。
12.化学事故につながりにくい物質を使う。

実際には日常でこのグリーンケミストリーという言葉を私達が聞く事はほとんどない、しかしそれはグリーンケミストリーが製品の製造段階という裏側で行われている努力だからである。今着ている服も依然より環境を汚染せずに作られているのだ。

(櫻井博光)
Creative Commons License photo credit: Sergei Golyshev

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