食物の放射性物質汚染についての研究者の見解 – SMC

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一般社団法人サイエンスメディアセンター(SMC)がカナダの複数の科学者の意見をまとめたものを公開している。放射性物質による食物の汚染が懸念されているが、これに対して研究者がどのように考えているか知ることが出来る。以下、転載する。

SMCカナダによるジャーナリストへの告知(抜粋)

食物の放射性物質汚染について:日本において

今後は、穀物と家畜の放射性物質汚染状況の検査が行われる予定です。放射性物質は、環境中の様々な要素に影響を受けながら食物連鎖の中を動いてい き、生体中に取り込まれます。植物への放射性物質の取り込みは、その生長期や根の深さ(地面の表層近くに張っている根は、より多くの放射性物質に晒されま す)、土の性質や他の要素の影響を受けます。家畜は、屋内で備蓄された飼料を食べている動物は、屋外で放牧されている動物よりも汚染の影響を受けにくいと 考えられます。

一般に、海洋のエコシステム中の生物は、放射性物質が希釈されること、海水では(生体に取り込まれる際に、汚染物質であるセシウム同位体と競合す る)ナトリウムの濃度が真水よりも高いことによって、放射性物質を取り込みにくいと考えられます。しかし福島原発周辺から海洋エコシステムに流れ込んでい る放射性物質については、原発からの様々な距離において水質サンプルを採取して検査するとともに、食物連鎖の様々な階層の生物についても検査を行う必要が あります。

放射性物質の環境影響には、物理学的半減期と生物学的半減期の両方が重要です。物理学的半減期とは、ある時点の放射性物質の放射線量が、半分にな るまでの時間です。いっぽう生物学的半減期とは、物理学的半減期による減衰に加え、体外への排出の作用などで最初の放射線量が半分になるまでの時間です。

たとえば、セシウム137の付着したコケを食べたトナカイの、セシウムの筋肉中への取り込みを調べた研究があります。セシウム137の物理学的半減期は約30年ですが、この研究から得られた生物学的半減期は約2週間でした。(引用:食物の放射性物質汚染について:SMCカナダ情報の抜粋 | サイエンス・メディア・センター)

なお、カルシウムの孝蔵に似ていて、非常に高いエネルギーの放射線を出すストロンチウム90は、藻で除去できる可能性を紹介した記事はこちら

Creative Commons License photo credit: AHMED…

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