インスリンがアルツハイマー予防となる可能性 – ニューヨーク州立大学

Ah, la Vie!

インスリンがアルツハイマー病の原因となる前駆体タンパク質の発現を血中で抑制することがニューヨーク州立大学バッファロー校の研究でわかりました。この研究によってインスリンがアルツハイマーに対する新しい強力な対抗手段となる可能性があります。

「この結果はインスリンが今まで満足な治療法がなかったアルツハイマーの治療薬として開発される可能性を明らかに示しています。」バッファロー大学の博士でこの研究に携わっているParesh Dandona氏はこう述べています。

この研究ではアミロイド仮説などでアルツハイマーの原因と見なされているβアミロイドなど4種類のタンパク質がインスリンによって抑制されることが示されました。

また、この発見では4つの前駆体タンパク質が免疫系で重要な構成要素の白血球である末梢血単核球で発現している事も示しました。

研究者達は10人の肥満、Ⅱ型糖尿病患者に一時間当たり200mlのインスリンを4時間以上投与しました。患者はすべての糖尿病の治療に経口薬を服用し、それらのどれもが抗酸化剤又は非ステロイド性抗炎症薬やインスリンでした。対照群には1時間あたり通常の生理食塩水または5%のブドウ糖を投与しました。

その結果、 低用量のインスリンは、βアミロイドが誘導されるアミロイド前駆体タンパク質の発現を抑制することが示されました。また、プレセニリン1、プレセニリン 2、というアミロイド前駆体タンパク質をβアミロイドに変換する酵素の二つのサブユニットも抑制しました。それだけでなく、インスリンはアルツハイマーの他の重要な要素を形成する酵素も抑制しました。バッファロー大学の以前の研究を参考に、この発見でインスリンは末梢血単核球にたいして強力かつ迅速な抗炎症作用を持つことがわかりました。

「このデータは、初めて末梢血単核球でアルツハイマーに関与する重要なタンパク質の一部が発現していることを示している。」とDandona氏は述べています。「インスリンはこれらの細胞がアルツハイマーを引き起こすタンパク質の潜在的な影響を調べるのに使用することができる事を示しています。」
「さらに重要なことは、インスリンはまた、抗炎症作用を発揮しながらこれらの前駆体タンパク質に直接影響を与えている可能性がある」と、彼は続けている。「もし大規模な研究でインスリンのこの効果が全身的であるとわかれば、インスリンはアルツハイマー治療の潜在的な治療薬になるだろう。課題はインスリンの血統低下作用を避けて、脳に直接インスリンを送ることだ。」

幸運な事に、Dandona氏によれば以前の研究では、鼻腔内投与によってインスリンは嗅覚神経に沿って脳に送れること、その投与はアルツハイマー患者の認知機能を向上させる事が示されています。しかし、彼はその機構が未解明である事にも注意しています。

インスリンは血糖値を下げるだけでなく、アルツハイマーの原因物質ができることも抑制できるようですね、血糖値低下の課題が克服できればアルツハイマー予防もできるようになるかもしれませんね。

(櫻井博光)
Creative Commons License photo credit: аrtofdreaming

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