花粉症の広がりはやはり地球温暖化が原因だった-米国農務省

 

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アメリカ人もその5-10%が患っているという花粉症(日本人の場合は30%!)であるが、その有病率はこの10年来年々上昇しているという。地球温暖化の影響により、春先の花の開花時期が年々早まっており、そのせいで花粉の飛散期間が長くなったのが原因ではないかという主張もあったが、はっきりとした因果関係は不明だった。

今回、米国農務省のルイス・ジスカ(Lewis Ziska)氏率いる研究チームは、北アメリカ全10ヶ所の測候地点におけるブタクサ花粉の飛散量と、気温や初霜の降りた日付などを1995年にまで遡って照合した。すると、花粉の飛散期間は、確かに年々長くなってきており、その傾向は高緯度になるほど顕著であることがわかった。

同時に高緯度地方では、初霜が降りる時期も年毎に顕著に遅くなっており、両者の間には明らかな相関がみられたという。すなわち、地球温暖化の影響は、高緯度地方により顕著に現れ、それに応じて花粉の飛散期間も長くなっているというわけだ。そして、最終的に1995年からの15年間で、北緯44度以北(ほとんどカナダ)では、花粉の飛散期間が13-27日間も長くなっていたことが明らかとなった。この結果は、米国科学アカデミー紀要の2月22日付けオンライン速報版に掲載された

(神無 久:サイエンスあれこれ

Creative Commons License photo credit: Todd434
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