ヘルシー・フード、きのこの栄養

Family meeting, or the scolding

今回は、きのこを栄養学的な視点から見て行きたい。

まず、きのこは全般的に、食物繊維が豊富で、とりわけキノコキトサンが脂肪吸収を抑制し、内蔵脂肪を効果的に燃焼させる。また、骨を丈夫にするカルシウムの吸収を助けるビタミンDや、活性酸素の働きを抑えるビタミンB2、うま味成分のアミノ酸を多く含む。さらに、β-グルカンなどの多糖類が、体の免疫作用を高めるといわれている。

個々の主なきのこについて見てみよう。
□シイタケ…ビタミンDが豊富。とりわけ、乾燥シイタケは、生のものの約9倍多くビタミンDを含んでいる。また、シイタケに含まれるエリタデニンという成分は、コレステロール値や血圧を下げるはたらきをすると言われている。抗がん剤として認可されているレンチナンという物質も含む。

□マイタケ…ビタミン類、β-グルカンを豊富に含む。高い栄養価値が注目されているきのこ。口内炎や肌荒れも防ぐ。また、MDフラクションという成分に、がん予防効果の報告がある。

□エリンギ…きのこの中でも、特に食物繊維を多く含む。同じ量で比べると、サツマイモより食物繊維が多い。ビタミンD・ビタミンB2・カリウムも多く含む。カリウムには、血圧を調整し、取りすぎた塩分(ナトリウム)を排出するはたらきがある。

□ブナシメジ…必須アミノ酸のリジン、循環器系、消化系、神経系の働きを促進するというナイアシンが多く含まれている。ビタミンBとナイアシンの相乗効果で、口内炎、疲れ目の予防にも役立つ。

□エノキタケ…コレステロール値を下げるグリホリンを含む。エノキタケに含まれるフラムトキシンは、心臓を強くするはたらきがあるという研究報告がある。

□ナメコ…低カロリーのきのこの中でも、特にカロリーが少ない。ぬるぬるの部分は水溶性食物繊維で、動脈硬化の予防にも役立つ。

□マッシュルーム…タンパク質を多く含む。うま味成分のグルタミン酸も多い。また、食べると消臭効果がある。

□キクラゲ…トレハロースなどの糖質を豊富に含んでいる。カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル類も多い。

このように、低カロリーでノンコレステロールでありながら、栄養豊富な食用きのこ、健康な生活にぜひ役立てたい。

堀博美/きのこライター 「きのこる キノコLOVE111」(山と渓谷社)執筆 )

Creative Commons License photo credit: selva
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