喫煙衝動を司る脳の神経回路を発見、タバコ依存から脱する新しい禁煙治療の可能性

Vices. [EXPLORED]

タバコに含まれる有毒な成分の1つであるニコチンに、脳の神経細胞の再生を促す効果があることを金大医薬保健研究域薬学系の米田幸雄教授らの研究グループが先日発見し、アルツハイマー病への治療開発に期待の目が向けられている。

研究者らは「毒を持って毒を制する」というコメントをしているが、今回タバコ、ニコチン依存から脱する、新しい禁煙治療への可能性を示す研究結果がオンライン版Natureに掲載され、FoxNewsより報じられている。

これによると、フロリダのスクリップス研究所の科学者たちは、タバコの喫煙衝動を司る脳の神経回路を正確に発見したという。この受動態が正常に働いているとき、ニコチン消費を脳に制限するように働きかけるが、チームがネズミにこの受動態機能を遺伝子組えで抑えたところ、脳へ停止メッセージが送られずに、ニコチンの消費量が大きく増加したという。

研究者らは、似た遺伝的な変異がタバコ中毒者に対しても見られ、こうした遺伝的変異がタバコ中毒者を増やしたという事実を説明するだろうといっている。また、全米のおよそ3分の1はこの遺伝を持っていると言われ、死因のひとつと成っているという。

脳における他のニコチン受容体の研究をしているペンシルバニア大学神経科学者のJon Lindstromは、この研究は禁煙への重要な新しいアプローチになると語っており、新薬の可能性を期待させる。

現在主流のニコチンパッチのように、タバコへの依存性を強めるといった副作用の無い、新しい新薬ができるかもしれない。ちなみに、人を暴力的にする合法的だが危険な薬物トップ5のうち、1位は喫煙抑止薬のバレニクリン。この結果を菊と、禁煙しなくてもいいかなと思うかもしれないが、喫煙は数分で遺伝子レベルのダメージを与えるともいわれているので、できることなら早めに禁煙したいところだ。

Creative Commons License photo credit: Joaquin Villaverde Photography
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