心筋梗塞、なるなら屋外で?

Heart

突然の心臓発作で亡くなる人が年間30万人もいるというアメリカで、最近興味深い報告がなされた。

病院や自宅で心筋梗塞になった人が生還する率がたったの12%なのに対し、屋外でなった人が生還する率は、34%もあるという。約2.5倍の差だ。この差は一体どこから来るのだろうか?最近巷でやたら目にするようになったAED(自動体外式除細動器)のおかげなのだろうか?どうもそうではないらしい。

報告によると、屋外でかかるのが除細動器で治りやすいタイプの心筋梗塞だから、生還率が高いのだという。というのも、このタイプの心筋梗塞は、心筋梗塞の症例全体の1/4に過ぎないにも関わらず、AEDがすぐ近くにある屋外で起こった心筋梗塞の4/5が、この治りやすいタイプだったからだ。となると次は、なぜ屋外ではこの治りやすいタイプの心筋梗塞になりやすいのかということになる。

恐らく、家でじっとしているときにすらなる心筋梗塞の方が、心臓により深刻な問題を抱えている場合が多いためではないかと推測されている。そのせいか、自宅での発作から除細動器により生還する率は、心肺蘇生法によって生還する率とあまり変らないという。こう聞くと、一家に一台AEDは意味がないのかと思われそうだが、あって困るものでもなく、第一に心肺蘇生法、特に現在主流の、人工呼吸を不要とした心臓マッサージのみのそれよりは、はるかに有効だという考え方もあるようだ。(NPR・ヘルスブログより)

(神無 久:サイエンスあれこれ
Creative Commons License photo credit: seyed mostafa zamani
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