怖いもの見たさも積もれば山となる、不可解な事件の数々をグラフ化

今、旬のサイエンス関連サイトと言えば、小難しい統計資料をクールなデザインで見せる『Information is Beautiful(情報は美しい)』が一押しだ。スゴモリでもすでに取上げたGoogleのNgram Viewerを使ったこんなページや、スゴモリの別の記事でも取上げられたこんなページもある。で、今回懲りもせず、またまた別のページを紹介しようというのだ。

それが、こちらの”Mountains Out of Molehills”だ。直訳すれば、「モグラ塚から山」あるいは「チリも積もれば山となる」みたいな感じだろうか。では、この場合のチリとは何なのか?きれいに色分けされた山々は、色別に過去11年間(2000-2010)でメディアに取上げられた、いわゆる「不可解な事件」の件数だ。当時は原因や被害予想も不明のまま、不安が不安を煽って、定期的にメディアに取上げられていた様子がよくわかる。凡例内のそれぞれの事件にマウスを重ねると、その事件だけがグラフの中でハイライトされ見やすくなり、それぞれの山をクリックすると、実際の報道の内訳が表示されるという仕組みだ。

確かにこれらの事件のいくつかは、「コンピュータの2000年問題」とか「自閉症とワクチン接種の関連性」など、現在ではすでに解決済みの問題とか、逆に「狂牛病」とか「インフルエンザ」など実際に多くの犠牲者を出した事件もある(凡例中の事件名の後にある括弧内の数字はそれによる死亡者数)。しかし、着目したいのは「隕石衝突」とか「暴力的なビデオゲーム」など、実害はゼロであるにも関わらず、根強く不安を煽っているトピックスがあるという点だ。

これは、科学的に未だ未解決の問題に対して、その不安から来る恐怖を人々が実は楽しんでいるからではないかと、National Public Radioの人気ブロガーRobert Krulwich氏は述べている。怖いもの見たさの底力は、なかなかどうしてあなどれないようだ。

(神無 久:サイエンスあれこれ

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Falling Birds, Killer Wasps, Killer Wi-Fi And Other Perennials : Krulwich Wonders… : NPR
Mountains Out Of Molehills Interactive

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