JALと産総研ら金属探知器に反応しない竹製車いすを開発

12月21日から羽田空港に竹製の車いすが導入された。この車いすを開発したのは、産業技術総合研究所、日本航空、サン創ingの3社。タイヤのゴムと車輪のカーボン以外はほとんど竹で作られている金属探知器に反応しない、世界初の竹製車いすだ。

日本航空を利用する車椅子の人は年間に約8万5000人。これらすべての人に対してセキュリティチェックの金属探知機が反応してしまうため、ボディチェックが必要となり、空港側にも利用者側にも時間と労力がかかっていた。

そこで、日本航空は非金属性の車いすの開発の検討を開始。その過程で日本有数の竹の産地である大分県のサン創ingの商品化された95%竹製の車いすと出会い、残りの5%の金属を完全非金属製にとりかえることを目標に取り組んだ。そして4年の月日をかけ完成させた。

金属並みの強度を得るために、部品の強度の見直しや竹独自の柔軟性を利用した衝撃吸収法の考察などを経て、技術的な問題を解決していったという。

ちなみに、すべて手作りのため、1台の車いすを作るのに1カ月かかり、費用は60万円だ。

来年1月には、大分空港に1台。羽田国際線ターミナルに2台追加導入される予定だ。今後のセキュリティチェックでは、竹製の車いすを用いることで、時間短縮につながり、効率向上、利便性に貢献するとのことだ。

■関連リンク
産総研:金属探知機に反応しない竹製車椅子を開発

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