世界初の裸眼3D対応液晶テレビ「グラスレス3Dレグザ」の仕組み

東芝は12月21日に3D専用の眼鏡をかけずに裸眼で3D映像が楽しめる、世界初の3D対応の液晶テレビ「グラスレス3Dレグザ」を発売すると発表した。12インチの「12GL1」(約12万円)と20インチの「20GL1」(約24万円)で店頭に並ぶ見込みだ。

ではどうやって眼鏡をかけずして立体で見えるように表現するのだろうか。その仕組みとは何か。

今、量販店に並んでいる3Dテレビは眼鏡をかける方式が一般的だ。それぞれの目に異なる映像を1つずつ(合計2つの視差)交互に、次々に見せる事で立体視できるようになるために眼鏡をかける必要があった。

一方、グラスレス3Dレグザはテレビのモニター本体に特殊シート(垂直レンチキュラーシート)を貼り、インテグラルイメージング方式※により映像を9つ(9視差)に分割する。9視差の映像を画面中央・右端・左端から発する光線をそれぞれ最適な方向へ放ち、左右の目にこうして分割した別々の角度の映像を表示する事で、眼鏡なしで立体視できるようになったのだ。

基本的な発想は眼鏡をかけている場合と同様で異なる映像を左右の目に見せる必要がある。そのため、今回の特に大きな技術的革新はモニターに貼る映像を分割する特殊シートにあると言ってよいだろう。

垂直レンチキュラーシートとは、水平方向だけレンズ特性を持ち、稜線が垂直なかまぼこ型レンズを多数並べたシート。このシートの目的は、3D映像のための専用画素配列と専用画素形状を施された液晶パネルを明るさのムラを抑える事にある。これを通すことで鮮明に9視差の映像を再現できるという。

また、この技術のスゴい点に、既存の映像コンテンツを3D対応コンテンツに作り直す必要がないというところにもある。今見ている映像を即座に3D化する事ができるのだ。3D化するために、人物の顔や背景の色などを元に独自のアルゴリズムを用いて自動的に奥行きを推定するという。

これから発売されるモデルは小型で3Dといえども迫力満点かどうかは個人の判断が分かれそうだが、東芝は今後40インチのモデルを開発するという。さて、眼鏡なしで楽しめる3D対応テレビが今後の主流になるのだろうか。

※インテグラルイメージング

インテグラルイメージング方式は、視聴位置に応じて、位置や角度が異なる複数の映像を同時に映し出すもので、視聴者は左右それぞれの目で異なる映像を捉えることにより、専用メガネがなくても立体映像として認識することができます。

以下、インテグラルイメージング方式を紹介する動画だ。

■関連リンク
グラスレス3Dレグザ GL1シリーズ/3D画質・録画・機能|3Dテレビ・LED液晶テレビ・薄型テレビ|REGZA:東芝
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