ピロリ菌からのコレステロールがぜんそくの予防薬に、マウスでの実験で確認-筑波大学

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先日、筑波大学発の新しい藻によるバイオ燃料の可能性が明らかになったが、その筑波大学から今度は、ピロリ菌から抽出したコレステロールの一種が気管支ぜんそくや花粉症、植物アレルギーなどの予防に効果があるとされる発表がされた。発症メカニズムが同じアレルギー性疾患全般に効果が期待できる。

筑波大学員数理物質科学研究家の島村道夫研究員らの国際研究グループは、幼少期に最近やウィルスに触れる機会が少ない場合に成長後にアレルギー性疾患にかかりやすいという「衛生仮説」に着想を得て、マウスで実験を行った。

消化器官の疾患を引き起こす原因となるピロリ菌からコレステロール「コレステリルアシルグルコシド」を抽出。これを幼いマウスに投与し成長後ぜんそくを引き起こす物質に触れさせたところ、軽症になることを確認した。仕組みとしては、予防接種と同様で、あらかじめ免疫をつくることで軽減する事ができると考えられている。

この研究成果から、将来的にはぜんそくや花粉症の新薬が開発される事が期待される。小学校の予防接種の項目が一つ追加されるだけで、世界から人々を煩わせる病気を根絶する事はできるのだろうか。注射をする事によって、幼少期にウィルスや細菌を体内に取り入れる、衛生状態が向上してきた今日とのパラドックスが興味深い。

Creative Commons License photo credit: *MarS
■関連リンク
油の生産効率が10倍の藻が発見される-筑波大学 | スゴモリ
コレステロール – Wikipedia
時事ドットコム:ピロリ菌にぜんそく予防効果=幼少期の投与で−筑波大
ピロリ菌にアレルギー性ぜんそく予防効果 筑波大グループ発表 – MSN産経ニュース
気管支ぜんそく:ピロリ菌で予防 筑波大、マウスで実証 – 毎日jp(毎日新聞)
中日新聞:ぜんそく予防に“ピロリ菌”効果 筑波大がマウス実験:社会(CHUNICHI Web)

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