クリスマスツリーもバイオ燃料として再利用できるようになる日が来る

Xmas Tree

クリスマスは終わった。明日は新年を迎える。クリスマスツリーは飾りが外され、ゴミとなって1年が終わる。しかし、実はクリスマスツリーも燃料として再利用できる。特別なローストプロセスによって、バイオマス(バイオ燃料)が石炭の代わりに発電所において経済的に利用できるようになるのだ。

化石燃料と比較して、バイオ燃料はカーボンニュートラルであり、環境にも優しい(※カーボンニュートラルとは例えば木が生まれてから吸収した二酸化炭素と、燃焼時に発生する二酸化炭素が五分五分の場合、環境に影響を及ぼさないという意味)。既に多くの石油発電所ではバイオマスを用いた発電を行っているが、木を粉に粉砕する手間や費用がかさむため、ごく一部でしか実現されていない。

この問題を解決するために、英国リーズ大学のJenny Jonesとその仲間達は植物物質を真空の状態で熱するプロセス「Torrefaction」という手法を用いて実験した。Torrefactionは既にバイオ燃料を作るために用いられていて、土を豊かにし二酸化炭素の排出を抑えつつ植物を分解する。そして彼女らは、異なるロースティングプロセスによって石炭が一緒に燃えやすい最適なバイオマスを作る方法を発見した。

既にバイオ燃料の材料として注目されているヤナギや稲を300℃まで熱する事で石炭の75%の燃料を産出できたという。これによって生み出された燃料は、ローストによってもろく粉砕しやすくなっていて、されに疎水性であるため、生み出されたバイオ燃料の湿気等を管理する必要がなくなるという。

英国セルビーのRWE NPower、Alstom、Draxで既に稼働中で、他のバイオマス原料であるパインやトウヒも実験中だという。産業規模で実現しうるのか、安全と環境の側面からも調査を続けているとしている。

化石燃料にかわるエネルギーを確保しなければエネルギー問題に発展しかねる局面に直面している。こうしたバイオ燃料が台頭してきた場合には、コモンズの悲劇が起こらないよう慎重に権利関係の仕組みも同時に進める必要が有りそうだ。

Creative Commons License photo credit: R. Motti
■関連リンク
Christmas trees could make a great green fuel – tech – 27 December 2010 – New Scientist

Bookmark and Share

関連プロダクトクラウド